来夏に新たなラベンダー園
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個性的なラベンダー畑
とうとう富良野は一面の銀世界、冬本番です。雪のないうちは何だかんだと暗くなっても外仕事に明け暮れていたのですが、降ってしまえば諦めもついてようやく時間がとれるようになりました。
さて今回は16日の北海道新聞第四社会面に掲載された『ラベンダーどーんと14ヘクタール』という話題です。ふらの面ではなく社会面に掲載されたので、道新を購読されている道民の方は目を通したかと思います。
当ブログでは以前にこのラベンダー畑を(コソコソと)紹介していましたが、来年からは堂々とお伝えすることができますね。
参照⇒最新リポート(07/07/06)
建物がおそらくお店になるのでしょう。一面平坦なために「見晴らし台」を造成しています。
このラベンダー畑、富田さんがオイル増産のために造成したのですが来夏からは観光客を積極的に受け入れていくということで、新たな観光スポットとしてどう展開していくか今後が楽しみです。
いくつか記事に補足して独自のネタをご紹介します。
【立地】
この新たなラベンダースポットは上富良野町になります。オヤっと思われた方はかなりの富良野通。富田さんは中富良野町ですので隣町ということになります。とはいえ地元住民にとってはあちら側とこちら側という意識は薄く、まとまった土地を入手できたのがたまたまこの地だったということでしょう。
記事では「現在の花畑から6km」とありますが実際には直線で4kmほどです。富良野盆地の西側がリゾート開発されたのに比べ純農村地帯に位置しているといえます。
【歴史】
この地が上富良野町東中地区であることから記事でも「富良野地方で最初にラベンダーを栽培した畑があった地区」と紹介されています。富田さんは来年ラベンダーを植えてからちょうど50年目を迎えます。この東中で初めて富良野にラベンダーが持ち込まれたのはさらに遡ること10年、1948年のことです。上富良野町にとっても来年は60年の節目となります。
【面積】
記事では「国内最大規模となる14ヘクタール」と伝えています。14ヘクタール≒14町=140反です。ピンときます? 1反=300坪ですので14ヘクタール≒42,000坪。かえって私にはわかりにくいですが。東京ドームちょうど3個分。もっとわかりにくい。
これまで富良野地方で最大規模だったのが富田さんと、同町の彩香の里・佐々木ファーム。どちらも6ヘクタールと言われていますが畑が3ヵ所に分断されている富田さんより、佐々木さんの方が広さは実感できます。富良野で最大ということは北海道はもとより全国でも最大だったと思いますがそれを遥かに凌ぐ規模ということになります。
ただし実際には機械化作業のために畦間を広くとってあり(面積あたりの株数は少ない)、また平坦なために奥行きを感じにくいこともあってイマイチその広さを実感しかねるのではないでしょうか。
富良野地方で新たなラベンダー園が造成されるということがここ十数年ありませんでした。それだけにこれからどのようにこの畑が観光に活かされるのか注目していきたいと思います。
- 2011年2月7日 北の峰ラベンダー園看板の謎・中
- 2009年2月6日 ラベンダー園最新リポート(09/02/03)
- 2007年2月9日 この冬「ふらの・びえい人」になってみる?
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