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かんのファーム

かんのファーム美瑛町との境界、国道237号沿いの美馬牛峠に位置するかんのファームはその立地条件から多くの観光客に認知されています。美瑛から富良野に向かうと最初に目に飛び込むラベンダー畑です。

国道からよく見え車でのアクセス容易

上富良野町のもっとも北部に位置し、美瑛町と境界を接しています。国道237号線に面しているため車でのアクセスが容易です。花がきれいだとつい立ち寄りたくなるスポットですが、逆に国道から丸見えのため花のない時期はチラッと眺めて素通りしてしまうという、経営的にはシビアな立地です。

そのためかどうかはわかりませんが、ラベンダーのない時期でも花を楽しめるよう、多くの種類の1年草がボーダー状に斜面を彩ります。

駐車場は多少砂利を敷いていますがもともと畑の一部を利用しているため傾斜があり、雨があると土砂が流出し、ひどく荒れています。駐車位置にも注意が必要ですが歩くときも溝が深くえぐられているため危険な箇所があります。

本来であれば傾斜を無くす、簡易舗装にするなど安全対策を優先すべきですが、農地法の関係でできないのでしょうか。畑に戻すことも考えているのであればやむをえないのかもしれません。

駐車場から遠くに見える5本の木

国道を挟んで遠くに眺める5本の木

国道を挟んで遠くに眺める5本の木

2013年冬から春にかけてのJALのCMで、人気グループ嵐と共演したことで一躍有名になった「5本の木」に近く、駐車場からは手前のカラマツ林が邪魔で見えなかったのですが、一部伐採して眺められるようにしています。

美瑛の哲学の木と合わせて、観光客のマナー問題として取り上げられたのは記憶に新しいところです。ブームは去ったことで、数ある有名な木のひとつという位置付けに今後はなっていくと思われます。

界隈では珍しい実生のラベンダー畑

個性豊かな実生ラベンダー

個性豊かな実生ラベンダー

ラベンダーは早咲きと遅咲きの他にグロッソ(ラバンジン)が一部に植えられています。また実生(みしょう)で育てたラベンダーがかなり多くの面積を占めています。ラベンダーはタネから育てるとさまざまな形質の異なるラベンダーが育ちます。他のラベンダー園では一面同じ品種を植えていますが、さまざまな色や丈の異なるラベンダーを見られるのはココだけで、その意味では貴重です。

ここでラベンダーの苗を購入する場合、実生の苗も置いているようですので注意が必要です。色や香りの薄い性質のラベンダーも混ざっているかもしれませんので、一つ一つ確認することをお勧めします。

マネキン人形と警告看板

多くのテレビや雑誌に取り上げられる花園ですが、一切無視されるのがつなぎ姿の従業員。昼夜問わず働いています。うっかり挨拶をして返事が返ってこないからといっても気分を害さないように。この「オブジェ」に対する評価は真っ二つ。センスを嘆く人もいれば遊び心を理解する人もいます。また設置されている看板は以下のように書かれています。

-警告-
立入禁止 KEEP OFF
畑の中に入った方は、1万円以上の罰金をいただきます。
かんのファーム

これは正直いただけません。他の民営ラベンダー園でも畑の中への立ち入りを禁ずる看板は表示していますが、これほどきつい表現はしていません。この看板を目にする観光客はどのように感じるでしょうか。後味の悪さが残ります。

広さの割には歩くところが制限されていて、窮屈な感じがします。その裏返しとしてこのような看板が立つことになるのでしょう。思い切ってラベンダーの中を縦横に歩ける通路を設ければ、その抜いたラベンダー分の手間は省けますし、ラベンダーの中を歩きたい観光客の満足度もアップするでしょう。お客さんの滞在時間を伸ばすことで売店の売り上げにも貢献すると思うのですが。


かんのファームに面した国道部分は、旭川方面からの車線が下り坂にもかかわらずなぜが「ゆずり車線」が設けられています。隣りのレストランからの歩行者、路上駐車の車が並び、花に見とれて速度を落とす車、100km/h超で追い越しをかける車等が入り乱れます。合流地点にも注意が必要です。

売店から丘の上にのぼることができます。以前は丘の上にお店がありましたが今は休憩スペースとなっていて、ちょっとしたハーブが植えられているだけです。のぼったからといって特に景色がいいわけでもありませんので期待すると裏切られた感じがします。同じ道を戻らなければならないのもマイナス評価です。

かつては「ポピーの里」と呼ばれていましたが、連作障害でも起こしたのか今ではほとんどポピー(ひなげし)は咲かせていないようです。他の花園ではメジャーなヒマワリもありません。逆にあまり富良野では見られない花の導入に積極的ですが、2,3年もすると他のラベンダー園に真似されて珍しさは無くなります。

かんのファームへのアクセス方法

車でのアクセス

国道237号線に面し、上富良野町と美瑛町の境目、美馬牛峠にあります。迷いようがありませんが駐車場への入口は売店から北側200mほどの地点になります。

徒歩でのアクセス

富良野線美馬牛駅より徒歩約15分。美馬牛中学校を過ぎた先を左折して砂利道を進むと、丘の上側に出ます。

富良野と旭川を結ぶ、ふらのバス「ラベンダー号」が国道を通過するので眺めることはできますが、美馬牛峠でバス停が設置されておらず降車できません。

【公式サイト】   http://www1.ocn.ne.jp/~kanno/


公開日:
最終更新日:2014/03/31

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