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枯れの目立つラベンダー畑

公開日: : 富良野の話題

本来この時期はぐんぐんと緑色を増していかなくてはならないのですが、場所によっては春の雪解けの状態から止まってしまっているところがあります。

中富良野町の彩香の里。一区画がベロッとまったく新芽が伸びないままとなっています。品種ははっきりしませんが、ラバンジンの区画だったでしょうか。

こちらは彩香の里が管理する「離れ」にあるラベンダー畑。早咲きの区画だったと思いますが、傾斜の下(右)側が枯れ気味ですので、枯れた原因としては水はけ不良によるものと想像します。

上富良野町にあるファーム富田・ラベンダーイースト。水田地帯にあって過去に何度か排水不良によって枯れる被害があり、弾丸暗渠などで対策を取っていたようですが、今回も被害が出ています。

中富良野町・本家のファーム富田。ラバンジンの区画がやはり枯れる被害があって小さな苗を捕植している状態でした。

今回は被害の目に付いた箇所を取り上げましたが、富良野地方のラベンダー畑の多くを占める、遅咲きのおかむらさきの区画に関してはそれほど被害はなかったようですので、殊更に騒ぐことではないのですが、この原因というのがおそらく、昨年(2016年)北海道に連続して上陸・接近した台風の雨によるものではないかと思われます。

台風による被害として、直接的には前回取り上げた南富良野町幾寅にある道の駅に隣接したラベンダー畑で、空知川の決壊により土砂の流入があったわけですが、間接的には富良野地方全体でこのような排水不良による被害があったことになります。

過去には2010年に大雨による被害があって、そのときの状況と似てはいますが、すでにその年の秋には枯れていたのに対し、今回の枯れた状況は、昨秋では確認できませんでした。雪が解けて新芽が伸びなくて初めて異変に気付いたような状況です。またラバンジンに関しても、2010年には被害がそれほど無かったように記憶しています。とすると何か別の原因があったのかもしれません。

今回の枯れの原因としては昨年の台風に伴う降雨によるものと想像はしますが、断言はできない、というのが今回の結論です。ラベンダーの栽培はまだまだ奥が深いですね。

さて、結局のところサイトのリニューアルは今回も間に合わないままとなっていることをお詫びします。毎週金曜を予定しているラベンダー園リポートは6月23日からを予定しています。

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