ラベンダー園最新リポート（17/06/23）

2017年最初のリポートになります。枯れが目立つラベンダー畑があることはお伝えしましたが、今回改めて各ラベンダー畑を見て回りましたが、全体としてはそれほど被害はなかったと言えそうで、一安心といったところです。今年もあの素敵な景色に出逢えることでしょう。

ファーム富田・ラベンダーイースト。標高の関係で他のラベンダー畑よりも少し早めに色づいてきます。ですが枯れが目立つのと、どうも新芽の伸びが揃っていないようでチグハグな印象です。

売店や展望台を整備し観光客の受け入れを開始したのが2008年からですので、今年で10シーズン目となります。本家の富田さんの観光客集中を分散させる一つの手段とした側面もあったかと思いますが、2年前から本家で駐車場を増設して受け入れ態勢を強化したことと、あくまでオイル生産目的のラベンダー栽培のためもっとも見応えのある開花の最盛期に収穫してしまう必要があるため、こちらのラベンダー畑は観光客の受け入れを縮小する方向にあるかもしれません。

本家のファーム富田・トラディショナルラベンダー畑。こちらも早咲きは色づいてきました。

彩りの畑。見頃まではまだひと月ほどありますのでまだまだ青いのですが、今年はどのようなグラデーションになるかを想像すると歳甲斐もなくワクワクします。今年の新顔はイソトマだそうです。昨年はアンゲロニアが仲間入りしましたが他の花よりワンテンポ生長が遅かったためにレギュラー入りは果たせませんでした。

トラディショナルと彩りの間に駐車場が開設されて3シーズン目になります。今年はその出入口に隣接する形で売店「アルブの舎（いえ）」がオープンしました。何台停まれるか確認するためにトラロープの駐車帯を数えましたが333台です（実際は332でしたが誤差の範囲ですし語呂がいいので。今後は当サイトではこの駐車スペースのキャパを300台とします）。

渋滞の車列に関して1台10ｍとして計算すると、延べ3㎞の渋滞を解消することになりますので、平日の日中の渋滞はほぼ解消されますし、海の日に伴う3連休以外の週末でも、ほぼ渋滞を解消できる能力を備えたことになります。

さらにこの駐車スペースの山側に「森のラベンダー畑」「山の彩りの畑」等が新たに設置されましたが、足元が悪くかつ坂も急ですので、よほどの物好きの方のみお勧めします。

北星山中富良野町営ラベンダー園。2017年のラベンダーまつり・花火大会は7月15日（土曜）だそうです。因みに上富良野は日の出公園を会場に翌日の7月16日（日曜）です。どちらも海の日に伴う3連休にぶつけてきましたが、ラベンダーの見ごろには少し早く、純粋にラベンダーを見に来られるなら翌週末（22・23日）をお勧めします。

彩香の里・佐々木ファーム。これまであった売店が撤去され、新たな施設が続々と建設されていて完成間近でしょうか。韓国資本が入ったことによって大きく変わりつつありますが、富田さんとは一味違うのんびりとした良さは失われてほしくないものです。枯れが目立ちますが、どうも古株のようですのでそろそろ更新の時期でしょうか。

富田さんで駐車場をウロチョロするのに時間がかかったため、本日はここまで。来週以降、他のラベンダー畑にも足を延ばしてお伝えしていきます。

早咲き（濃紫3号）は色づいてきましたが、7月上旬の開花開始に向けて直線的に青みを濃くしていきます。当サイトでは何度も繰り返していますが、この青い部分は萼（ガク）であり、開花はしていません。この萼を便宜上、まだ開花していないという意味で、つぼみと表現するのはやむを得ないでしょう。花びら自体はこの萼より青みは薄いため、開花直前がもっとも色が濃くなります。花の名称として「紫が濃い」わけですから、個人的には開花する前から見頃といえると考えています。

遅咲き（おかむらさき）はまだ白っぽい状態です。こちらは早咲きに遅れること5日ほどで開花がはじまりますが、萼自体は色は薄いため開花の進行に合わせて見頃度も上がっていきます。見頃のピークの差は早咲きと10日ほどになります。