ラベンダー園最新リポート(17/07/07)
公開日:
:
2017年
富良野地域は周囲が山に囲まれた盆地ですので、昼夜の寒暖差が大きくなります。メロンやトウモロコシなどが甘くなる要因として説明されることが多いですが、時々今朝のように濃い霧に覆われることがあります。
太陽が昇るにしたがって暖められた上空からこの霧が消えていくことが多く、こんなときは高台を目指して車を走らせます。まずは北星山・中富良野町営ラベンダー園の山頂へ。霧が晴れるまでラベンダーの観察です。
早咲きの濃紫3号。当サイトでは7月5日を開花開始基準日としていますが、開花の進み具合を見るとほぼ平年並みと言えます。7月10日を中心とした前後2週間が見頃のピークと当サイトでは定義しています。
遅咲きのおかむらさき。まだ開花は始まっていませんが、7月10日が開花開始となり、7月20日を中心とした前後2週間が見頃のピークとなるとの定義に合うでしょう。
結局30分待っても晴れなかったのでもう少し高台へ移動しました。
彩香の里から眺める雲海。十勝岳連峰があって下に雲海、ちょっと中富良野の街並みが見えるというのが理想的でしょうか。ただどうしても逆光になってしまうのは致し方ないところです。
北星山。先ほどよりはだいぶ見晴らしがよくなりました。何枚も撮影しましたがカメラの性能からこれが限界です。
雲海を売りにしているのが近隣では占冠村の星野リゾートトマム。富良野市の新プリでも取り組みを始めたようですが、絶景と言えるほどの雲海に出逢える確立はこの時期それほど高くありません。朝目覚めてガスがかかっていたらラッキーとばかり高台を目指すのをお勧めします。
ファーム富田・トラディショナルラベンダー畑。朝日に照らされて色の濃い早咲きは開花が進行すると色が少し薄くなりますがボリュームはでます。
ファーム富田・彩りの畑。新顔のイソトマもいい感じで咲き始めました。
日の出公園。早咲きの比率が低いためごく一部しか色が出ていない印象となりますが、カメラの位置で何とかなります。こちらもこの時間帯は逆光になってしまい駄目でしたが。
濃い霧が出るのは湿度が高い状態の一方、放射冷却で朝方強く冷え込んだ時で、こんな日は霧が晴れると気温が上がります。案の定上富良野では今年最高の33.5℃を記録しています。しばらくは気温の高い状態が続くようなのでラベンダーの開花は進むと思われます。
今週末から来週にかけてが早咲きのピーク。その後再来週にかけてが遅咲きのピークとなります。いつまで見頃が続くかは雨の降り方次第ですが、今週末の雨予報ではまだ開花が進行していないため、見頃の度合いを落とすことにはならないでしょう。
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