STVラジオ「北海道ラベンダー物語」
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各地の発祥の地
STVラジオで毎週日曜放送の「ほっかいどう百年物語」にて「北海道ラベンダー物語」と題したラジオドラマが7月2日に放送されました。北海道で活躍した人を紹介する番組で、今回は「先駆者たちの汗と涙の結晶の末に花開いた」物語ということでしたので、新しい知見を得られるかと期待して聞きました。
まず最初に登場するのは曽田政治氏。「まさじ」さんとお読みするのは初めて知りました。フランスから種を輸入し、日本各地で試験栽培を行い、札幌が適地として南沢で栽培が始まったことが紹介されています。
次に登場するのは上田美一氏。「みいち」さんと発音されていて、勝手に「よしかず」さんかと思っていました。曽田香料札幌工場を訪ね、上富良野町でラベンダー栽培を始める経緯がわかります。
上富良野町東中地区にあるラベンダー発祥の地碑。植えられている早咲きの開花が始まっています。裏には上田さんの名も刻印されていますが、私の聞いた限りでは、上田さんよりも岩崎さん(以前NHKでインタビューに答えていました)が言い出しっぺだったとのことです。
そして富田忠雄氏。上田氏のラベンダー畑に通い、自らもラベンダー栽培を始める。道や自治体が栽培を奨励する中最盛期を迎えるも、合成香料の台頭によって曽田香料のオイル買い取りが停止。栽培が激減するも富田さんのラベンダー畑にカメラマンが大挙押し寄せるようになり、観光資源として生き残る。
録音を聞きながら書き起こしてみました。どれも既知の事実で新しい発見はありませんでしたが、ラジオという媒体でドラマ仕立てのストーリー展開は面白かったです。
ネットでもアップされている方がいるようですが、著作権に関わることなので安易に視聴をお勧めは出来ませんが、スマホアプリのラジコにタイムフリー機能があって、1週間以内なら聞けるようです。ただし道内だけかもしれません。
またこの「ほっかいどう百年物語」は書籍化もされていますので、いずれ本編も収蔵されることと思います。またこの本の第5集には「富良野ラベンダーの母」として富田忠雄氏の奥さんである富田ユキさんが紹介されています。富田さんの「倖いの畑」の由来となっている方です。
最後に参考文献として「富良野ラベンダー物語」が紹介されています。
2013年7月に発行された非常に面白い本で、国鉄のカレンダーに採用されていたのは実は富田さんではなかったという衝撃的な記述があったりします。前年にはこの本の著者が編集した「芳香の大地 ラベンダーと北海道」と合わせて、マニアにはたまらない内容となっています。いずれ取り上げたいと思います。
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