ラベンダー園最新リポート(13/07/19)
公開日:
:
2013年
7月に入ってからずっと好天が続いています。ほぼ連日夏日(最高気温が25℃以上)となっていて真夏日(同30℃以上)という日も数日ありました。早咲きの開花の始まりが平年より2日遅れたことは積算温度によるデータで説明できますが、遅咲きの開花や見頃のピークが平年に比べてどうだったのかというデータは取っていませんので確証はないのですが、感覚的には平年より早まったという印象です。
では今の見頃がいつまで続くかということですが、今後の雨の降り方次第です。東北地方で梅雨前線が活発に活動しているようですが、それが北上した場合、7月末日を待たずに見頃期間終了となる可能性があります。逆に今後も好天が続き雨らしい雨がない場合は8月上旬になっても見頃のピークを維持します。向こう一週間は曇りの予報ですから、後者のほうが可能性は高いようです。
見頃度を落とす原因として、雨に当たることで枯れた花びらや萼(がく)の部分が黒ずむことが挙げられますが、今年は雨がないために花びらが青いまま乾いているものがあり、見頃のピークを維持しています。大雨や大風も今後は大敵で、ごっそりと萼ごと落ちた場合も見頃度を下げます。
ファーム富田・倖いの畑。早咲きに遅咲きが追いついて色の区別がつかなくなっています。
ファーム富田・彩りの畑。こちらも見頃のピークです。ポピーの前から撮ったのは赤が少しでも出るようにですが、このくらいが限界でしょう。5年くらいやめたら連作障害を回避できるでしょうか。
北星山中富良野町営ラベンダー園。20日にラベンダーまつりと花火大会。
彩香の里。
ぶどうヶ丘。
かんのファーム。キカラシとのコラボですが、キカラシを蒔いているのはお隣りさんです。
深山峠。上富良野の観光協会のやることなすこと気に入らないという訳ではないことは前置きしておきます。ですが、こんなところに案内所って必要ですか。独自に駐車場も用意できず、バス停に隣接(運行時間内駐停車禁止)し、国道からの景観を阻害。同じような案内所を車で5分の距離にある見晴らし台に設置しているわけですから、そちらに誘導すべきでしょう。もっともこの見晴らし台自体コンセプトが中途半端で、お勧めできるような場所ではないのですが。
ラベンダーイースト。
繰り返しになりますが、雨が無ければそれだけ見頃のピークは維持します。雨があるとどうなるかというと、降り方によってですが見頃度が10から7、次の雨で7から5といった具合に階段状にガクンガクンと下がっていきます。雨がまったく無いままならそのままドライフラワーになってもよさそうですが、朝露で濡れたり、霧がかかった場合も一雨あったのと同じくらいになりますから、早咲きは黒ずみ、遅咲きは色褪せていきます。ハチが交配するので花が終わるという見解も聞いたことがありますが、色が褪せる原因とは別なような気がします。
何はともあれ今年も富良野のラベンダーは見頃のピークを迎えています。いつ富良野に来るの? 今でしょ! これもう古いかな。
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- 2008年12月7日 ジェットコースターの路からの眺望
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- 2008年12月5日 深山峠からの景観
- 2008年12月4日 バルーン調査でわかったこと
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