ラベンダー園最新リポート（13/07/12）

全国的に暑さが猛威をふるっているようですが、富良野地方でも富良野なりの暑い日が続いています。早咲きは5分咲きほどで見頃のピークを迎えており、今後は雨に当たる度に最初に開いた花びらが黒ずむために、見頃度は下がっていきます。遅咲きの方は開花が始まったばかりで見頃になるのは来週末になります。

早朝は濃いガスが出ていたために時間調整を余儀なくされました。こんなときは高いところに向かいます。運が良ければ雲海を眺めることができ、向こうに十勝岳連峰。今日も暑くなるでしょう。

彩香の里。さらに高いところにあるため青空が広がっていました。右が遅咲き、左が早咲き。

ファーム富田。ガスが引けるのを待っていましたが、朝から大勢の人がカメラ片手にワイワイやっています。

ファーム富田・彩りの畑。だいぶん色が出てきました。ここの花の場合太陽に照らされて花びらが開くものもあるため、日中の方がボリュームが出ます。見頃は来週末にかけてでしょう。

ぶどうヶ丘。ここはガスがかかっていました。ワイン工場に隣接する早咲きの区画で例年7月いっぱい、夜の9時まで青い光でライトアップ。ところで富良野市（ふらの）観光協会が「ケイトウやキカラシも並んで咲いています」と書いていますがケイトウはありませんでした。サルビアとケイトウの区別も付かない人が開花情報を更新しているのでしょう。このミスに協会の人が誰ひとり気づかない、修正しないというのも情けない限りです。

ハイランドふらの。全体的に色が出ていないのは遅咲きがメインであることと、他のラベンダー畑に比べれば見頃が数日遅れるからですが、それにしても株の傷みが多く、穂の数が少ないです。太陽の里や日の出公園と同じ運命をたどる予感。

改めて確認しますが富良野盆地には北から上富良野町、中富良野町、富良野市があります。このうち上富良野町と中富良野町は町花にラベンダーを指定し、ラベンダーを軸とした町おこしを行なっていて、民間でも規模の大きな花園が存在します。一方で富良野市がラベンダーの街でないことは、市花がエゾムラサキツツジであることからもわかりますし、両町にあるような花園が存在しないことからもわかります。「へそとスキーとワインのまち」ですがラベンダーのまちではないのです。風のガーデンが新プリ敷地内にありますが、上野さんを起源とする宿恨草ガーデンであり、ラベンダーは365種のうちの1つに過ぎません。

したがって富良野市（ふらの）観光協会はラベンダーの見頃や開花状況について、正確な情報の提供ができるはずがありません。せめて担当者が花に詳しければまだマシですがごらんの有様ですので、救いようがないという状況がずっと続いています。意識の高い富良野市民はいないでしょうか。市長に直接抗議すれば改善されるでしょうか。

ラベンダーイースト。早朝は視界50mだったため出直し。

一応、日の出公園。2週間前に書いたスイバで埋め尽くされた一画が起こされていました。