ラベンダー園最新リポート（13/06/28）

本年2回目のリポートになります。今週は北海道らしい、過ごしやすい気温で推移しました。ラベンダーは順調に生育を進め、早咲きは色が付き始めたことが遠目からでもわかるようになりました。富良野市の観光協会では「6月下旬から開花が始まる」としていますが、開花ではありません。

色づいているのは萼（ガク）の部分で、通常は便宜上つぼみと表現しています。早咲きは正式には「濃紫（のうし）早咲き3号」と名付けられていて、濃い紫（というより青色ですが）の部分はこの萼の部分で、花びら自体は遅咲きの「おかむらさき」と変わりません。当ブログでは早咲きの開花基準日を7月5日、見頃期間は7月10日を中心とした2週間と設定していて、今年は現時点で1日半から2日ほど遅れているという状況です。

こちらが遅咲きの「おかむらさき」。よくよく見ると色が付き始めていますが非常に薄いため、こちらは開花が始まってから見頃となります。早咲きの3号に対して4号とも呼ばれますが、生産者以外では一般には呼ばれません。開花基準日を7月10日とし、7月20日を中心とした2週間を見頃のピークとしています。因みに1号は「ようてい」（異なる見解もあり）2号は「はなもいわ」で、富田さんや彩香の里で見ることができます。

ラベンダーのおさらいはこれくらいにして、各ラベンダー園の状況を見ていきましょう。

富田さんのラベンダーイースト。明日の6月29日から今季の営業が開始ということで、トラクターが引っ張って園内を周回するラベンダーバスがスタンバイしていました。

本家の富田さんのトラディショナルラベンダー畑。手前が早咲きで奥が遅咲き。真ん中の白っぽいのがハナモイワ。

富田さんの彩りの畑。見頃はまだ3週間先でしょう。

北星山中富良野町営。リフトの運行は始まっていて今季は8月18日まで。ラベンダーまつりは7月20日（土曜日）に行われ、恒例の花火は20時からの約1時間。2010年から花火大会の日程はブレ続けていますが土曜開催は変わらないようです。

中富良野のイベントを紹介して上富良野のイベントを紹介しないわけにもいきません。花と炎の四季彩まつりは7月28日（日曜）開催で花火は21時から。会場は・・・日の出公園です。枯れたラベンダーを見るのがしのびなく行くのをやめようかとも思いましたが、植え替えを行っていない区画もあるのでそこを紹介できればいいと気を取り直して行ってみました。

何でしょう、コレ。雑草畑にしか見えません。スイバ（私はスカンポと呼んでいますが）でしょうか、一面埋め尽くされてしまっています。どこかで見た光景かと思い出しましたが、太陽の里（富良野市山部）もこうでした。結局廃園となり、今はパークゴルフ場が広がっています。

うなだれて振り返ったら、コレ。枯れたラベンダーの屍（しかばね）の山。目印のピンクのテープもそのままに、後で証拠隠滅、火でも付けるのでしょうか。まだまだ枯れたラベンダーは残っていますので、この数倍の山となるでしょう。プラスチック袋にビニル紐が混じっただけで町は収集しないのに、これはないでしょう、町職員のKさん（3回連続登場）。もし分別もせずに本当に火を付けた痕跡があったなら一町民として、私が消防に通報します。

やっぱり日の出公園には行かなければよかったか。いやいや数年後には町民として胸を張ることのできるラベンダー園として復活し、それまでの労苦を記録していくことに意義を見出すべきか。町として町民にどのような説明を行っているかは、広報誌内「日の出公園再生計画」で見ることができます。PDFファイルです。

⇒　広報かみふらの　2013年06月25日号

さて、気を取り直してテレビ放送のお知らせ。NHKお昼の旅行情報番組「ひるブラ」で富良野のラベンダーが取り上げられます。

7月3日（水曜）午後0：20～0：45に放送されます。

⇒　ひるブラ「ラベンダー畑は香りと色の楽園～北海道 富良野～」

前日は上野ファームが取り上げられるようなので合わせてチェックです。