切断面でわかる枯れ具合
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管理作業
富良野では肌寒い日が続いています。春は三寒四温で暖かくなっていくものですが、感覚的には五寒二温くらいでまだストーブに火は絶やせません。もっともそのうち一気に夏がやってきて暑い暑いと言い出すのでしょうけど。
ラベンダーは雪から顔を出してしばらく経ちますが、まだ動きはありません。もう少し気温が上がってくれば白っぽい葉が青々し、さらに新芽が伸びてくることでしょう。昨年は長雨に泣かされて多くのラベンダー園で枯れる被害がありました。
特にひどかったのが富田さんのラベンダーイースト。傾斜がまったく無く排水が追いつかなかったために根腐れを起こしたものと考えられます。
富良野全体では数万株の補植が必要になるのかもしれませんが、急に用意できるわけもなく、もしかしたら所々ハゲ(ちょっとこの言葉に敏感なお歳頃。因みに管理人は自称まだです)た状態のままシーズンに突入することになるかもしれません。株が小さく見劣りは否めませんし、また春に植え替えた場合根付くまでに二週間くらい要しますので、開花期がずれてお盆の頃に見頃になる部分が出る可能性があります。それはそれで面白いかもしれません。
植えているラベンダーが枯れているかの判断は、実は見ただけでは難しいものです。というのも表面的には茶色くなって駄目かと思っていた株が、一気に新芽を吹き出して立派に花を付けることがあります。もちろんそのまま枯れてしまう株や、一株の中でも部分的に枯れてしまう場合もあって、まだ新芽の出てこないこの時期や花後の秋から冬に判断するのは難しいものです。
そこで役に立つのが切断面を見る方法。適当な位置をハサミで切ってみて、切断面が緑色をしていればセーフ、茶色かったらアウト。先端は茶色くても下の部分は緑色という場合もあります。
非常にわかりにくくてすみません。カメラの性能と私の腕の限界です。太めの枝は皮の内側が緑色で、皮を剥いでみました。ご自身でお確かめください。
剪定ついでに行ってもいいですし、切った枝を挿し木に利用することもできます。ただし春のこの時期に株全体を剪定すると開花期が2週間ほどでしょうか、遅れるようです。この時期の剪定はわざと遅らせたい場合に活用できます。
- 2008年11月30日 さらば東日本フェリー
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