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不意打ちオープンの花畑牧場

公開日: : 富良野の話題

まったく油断していました。一時は今年度の出店を断念した花畑牧場が、6月15日期間限定ショップとしてオープンしたことが、本日の道新ふらの面で報じられました。これまで何度か当ブログでも「戸惑いながら」お伝えしてきましたが、はたしてお勧めできるスポットなのかこの目で確かめようと雨の中さっそく出かけてみました。


こちらが『花畑牧場・富良野・期間限定ショップ』。私の第一印象は「何もこんなところに・・・」。この場所は・・・。


お分かりでしょうか。富田さんの香水の舎の斜め向かい、トラディショナルの隣接地の、表現は悪いですが「寄生する」プレハブの居抜き店舗です。中札内や夕張の直営店と比べようもないほど狭く、従業員は一人だけ。ある意味これが今の花畑牧場の力量を示しているようにも思えますが。


『富良野限定』というので覗いてみると限定なのはパッケージのみ。ラベンダーの写真をあしらっているだけの、普通の生キャラメル。外装が特別だからと購入する観光客がいるのでしょうか。中身で勝負できなくなっているとしたら淋しいものです。


少し走って墓地側から。看板が掲げられていて『農家風ジンギスカン・6/25OPEN・専用駐車場有料』の文字。『大型バ・・・CLOSE・・・¥500』とあっておそらく普通車500円なのだろうと推察します。何? 有料だと? 怒りが込み上げてきました。

少し冷静にならなければなりません。ふう。花畑牧場サイトを見てみましょう。
北海道「花畑牧場 富良野  期間限定ショップ」OPEN!

・・・。

みんなを幸せにする会社・・・か。

以前にも書きましたが、一民間企業の取り組みですからお好きにどうぞ、というのが私のスタンスです。慈善事業ではないのですから、利益を最大限得るよう経営するのは当然です。ただその方法において、あまりにも露骨で、これまで何十年とかけて築き上げてきた今日の、富良野やラベンダー、さらには北海道に対するブランドイメージを大きく損ねる恐れのあるやり方に対しては、声をあげなければならないと思っています。

おおよそ富良野周辺で、飲食店が駐車料金を徴収するなんて聞いたことがありません。それも500円なんて暴利でしょう。すぐそばに富田さんの無料の駐車場があるわけですから、そこから歩いてくることは容易に想像がつきます。富田さんが目的の観光客にジンギスカンを食べてもらう方法として、食事をすれば無料(注:管理人の想像です)とするのも一つの経営戦略かもしれませんが、富良野の文化・風土には馴染まないでしょう。

ラベンダーシーズンは駐車場があふれますが、そのおこぼれにあずかろうとするための有料化であれば、花畑牧場の正体見たり。富良野の観光施設で現在駐車料金を徴収するところは皆無です。富良野各地に点在する施設の移動手段として車が大きな役割を果たしているのも無料の一つの理由でしょう。駐車場の有料化は富良野観光の衰退を招くというのが私の考えです。

オリジナリティの欠如も、批判される点でしょう。外装だけ変えて「富良野限定」といわれても、子供だましとしか受け取れません。建物の外観を紫にするのも安易で、便乗しているだけにしか見えません。

現状は「花畑牧場」ならぬ「ただの工事現場」です。花も無ければ牛もいません。もっとも花に関しては、夕張ではラベンダーを枯らしていましたし、中札内ではブルーサルビアに堂々とラベンダーと立て札を立てていましたので、推して知るべし。

牧場長の決断力、行動力はある意味素晴らしいですし、著書にも熱いメッセージが込められていて人間的に魅力があり、だから芸能界でも可愛がられて息長く活動されているのかと思いますが、本当に「みんなを幸せに」したいのであれば、殴り込みをかけるようなビジネスではなく、地域に受け入れられるようなサービスをお願いします。


熱くなってしまいました。今回はついでにラベンダーになってしまいました。早い年なら早咲きは色づいてくるのですが、今年はやはり少し遅いようです。データ分析は21日に。

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Comment

  1. hirot より:

    さとうさん、アドバイスありがとうございます。平日の早朝、で行ってみようと思います。

  2. さとう@管理人 より:

    hirotさん、コメントありがとうございます。
    人と車が多すぎて疲れてしまう、というのは確かにあります。一昔前ののんびりとした時代を知る方は尚更でしょう。
    しかし混雑するには条件があって、週末、札幌方面から、富田さんへ、好天の日という4つが重なったときに酷くなります。1つでも外せばかなり混雑のリスクを回避できます。
    hirotさんの場合は、平日の早朝に富田さんに着くよう札幌を出発(5時頃)すれば渋滞に巻き込まれることもなく、のんびり過ごすことができると思います。ぜひ、数年ぶりの富田さんを訪れてみてください。

    森の美術館の情報早いですね。昨秋にチラッと新聞記事を目にしましたし、安藤さんで何やら大きな人形を作ったり、求人があったりしていましたので注目はしていましたが、詳細がわからなかったのでこれまで取り上げてきませんでした。
    近いうちに報告できるものと思います。

  3. hirot より:

    ここ数ヶ月前から拝見している札幌のhirotと言います。
    ラベンダーと富良野が好きです。
    数年前から、
    異常な混雑のこの富良野を訪れるのを止めました。
    特に「ファーム富田」が好きで数年行っていたのですが、
    癒される場所のはずが行くと疲れてしまうのです。
    どこに行っても人と車が多すぎて・・・。

    花畑牧場の次は、
    中富良野町富田ファームのすぐ上に、世界的な庭園デザイナー石原和幸氏プロデュースの「富良野森のガーデン美術館」が来る6月28日オープンするそうですね。

    さらに混雑が・・・。

  4. さとう@管理人 より:

    ハルさん、コメントありがとうございます。
    期間限定というのはとりあえずの仮店舗での営業という意味でしょうが、今季限りで撤退となったらある意味皮肉ですね。
    同じく社会現象を起こした「たまごっち」が増産を行ってブームが去り、大赤字になったのと重なります。
    私も1年前には旭川空港で並んでお土産に買ったりしましたが、今ではまったく買おうという気が起きません。一方で六花亭は既に3回行っています。この辺の消費者心理って面白くもあり恐ろしくもありますね。

  5. ハル より:

    以前、掲示板でラベンダーの育て方でお世話になったものです。
    ご無沙汰しております。

    このお店、期間限定(今季限り)で終わるといいですね。
    自分的には、貰って対応に困るお土産No,1です。
    高いし、買うのに苦労が伴い(行列、抱き合わせ販売の頃に貰ったことあり)北海道のお土産と言う感じがせずに、変にありがたみを押し付けられている気がしてなりません。
    (お返しをしないと申し訳なくなります)
    ラベンダーキャラメルなら心揺れますが、パッケージ写真だけと言うのは観光客のことも舐めていますね。

    せめて「農家風ジンギスカン」のにおいがラベンダー畑の方に流れないことを祈ります。
    ラベンダー畑でする食べものの焼いたにおいというのは興ざめしますから・・・
    客足を伸ばすどころか、今まで来ていた花人を遠ざける結果にならないように祈っています。

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