2012年の展望
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昨年は本当に大変な年でした。多くの命が失われ悲しみにうちひしがれましたが、被災地での復興に取り組む姿や「絆」に心を熱くした年でもありました。
今年こそ平穏無事を願わずにはいられませんが、近い将来の大規模地震や火山活動の活発化なども予想され、物質的に備えると同時に心の準備をすることが必要で、心に余裕があれば冷静な判断や行動に結びつきます。まずは自分の命は自分で守ること、家族の命を守ること、そして地域や社会の一員として弱者を守ること。震災から多くのことを学ばなくてはなりません。
3・11の前と後では世間の価値観は大きく変わりました。二十年前に反原発を叫んでいたときは「過激派」呼ばわりされていましたが、新聞(ここでは道内で圧倒的な部数を誇る道新を指しますが、朝日や毎日もかなり前面に打ち出しています)の社説なんかで原発をバッサリ切り捨てる記事なんかを読むと「異議なし!」と当時を思い返して叫びたくなると同時に、右の方たちを刺激しないかとヒヤヒヤするのは、思想的にだいぶ丸くなってしまったせいです(体型も! )。
個人的には、価値観に変化はありません。都市は砂上の楼閣に過ぎず早晩滅びるものとの確信があるからこそ田舎暮らしを選択し、土に這いつくばって生きる決意をしてこれまで実践してきた訳ですが、理想とする暮らしには遠く及ばず、日々の生活に汲汲としているのが現実です。それでも少しでも理想と思える暮らしに近づけるよう考え、行動し、失敗したら立ち止まって、回り道をしながら不惑(まどわず)一歩ずつ進んでいけたらというのが新年の決意です(歳ばれた? )。
2011年は富良野にとっても辛いシーズンとなりました。震災・原発事故から4ヶ月では海外からの観光客の回復はなりませんでした。ただ日本人の観光客は東北地方が敬遠された影響か、それほど落ち込みは無かったか、逆に増えたと感じられた時期もあったようです。台湾や香港からの観光客バブルがはじけた状態ですので、それに依存していたホテルや観光施設は痛手だった一方、地に足のついたおもてなしをしてきた施設は特に影響は出なかったようです。
では本年はどうでしょう。今のところ外国人観光客を目にする機会は、震災以前に比べて非常に少ないです。原発関連で何もなければLCC(格安航空会社)の登場・路線の充実などにより回復することが期待されますし、国内観光客も北海道への経済的な距離がずっと近づきますので、昨年より増えると予想されます。
また道内では道東道の夕張―占冠間開通により、道東方面への観光客が増えると予想されますが、前回記事にしたとおり、千歳方面からの富良野へのルートが短縮されることもあって、道東に観光客が流れることを心配する以上に、富良野に観光客が立ち寄ることが期待できるでしょう。
ラベンダーの方はというと、一昨年の長雨による被害によって平坦なラベンダー畑ではかなり被害があって、場所によっては壊滅しました。そして昨年も集中的な豪雨があって畑が流されたり冠水したりという被害が出ました。
2年続けてとなると、いよいよ今年も心配になってきます。安易な地球温暖化論には与しませんが、富良野がラベンダーにとって適地でなくなってくるとするなら、それはそれは悲しいことです。これまで植えればどこでも育ったラベンダーですが、場所を選ぶと同時に、高畝にするなど本州地方で行なっているような土壌整備が必要になってくるかもしれません。そうなったら逆に暖地のラベンダー栽培技術に学ぶことになります。少しその辺も考慮に入れてこのサイトも運営できればと思いますし、今まで以上に多くの方々の協力をいただければ幸いです。
今はラベンダーは雪の下で長い眠りについています。岩見沢では豪雪のようですが富良野地方は平年並みか少し多いと感じる程度です。気温の方はこの時期連日真冬日で、朝は20度まで冷え込む日があり、ここ数年と比べても多く感じますし、例年なら暖気が入ったりして雪が溶ける日もあるのですが、それが今年はない分寒さが身にしみます(家の中はヌクヌクですが)。
サイトをこうして管理していると立ち上げる以上に更新することが大変であると痛感します。そして時間の経過によって情報は古く陳腐化します。この冬の間になんとかご迷惑をお掛けしない程度に、特に交通情報に関して更新していきます。本年ものんびりと、よろしくお付き合いください。
- 2014年6月5日 猛暑の続く富良野地方
- 2011年6月11日 見頃予想(11年6月上旬版)
- 2008年6月5日 JR・バスで富良野へアクセス
- 2007年6月10日 富良野の有料駐車場
- 2006年6月7日 ラベンダーの挿し木の方法・その3(水やり)
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