道東道占冠-夕張間開通
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道路情報
飛行機の話題に加えて、自動車道の話題。道東道の占冠-夕張間が10月29日に開通し道央圏と十勝地方が直結しました。この数年は道東地方、特に十勝地方には大きなメリットをもたらすと同時に、北海道全体の人や物の流れが変化すると思われます。
では富良野地方へはどのような変化をもたらすでしょうか。富良野から十勝地方へは国道38号線の狩勝峠経由が一般的で、既に開通していたトマム-十勝清水間と比較してもそれほどメリットは感じられませんので、富良野と帯広方面の往来はほとんど影響ないでしょう。
一方で、札幌圏と富良野の往来では、車の流れが変わるかもしれません。具体的に考察してみます。
これまで札幌や千歳方面への往来は三笠IC・桂沢湖経由がお勧めルートで、札幌からは約2時間。次いで滝川や奈井江砂川経由となりますが、いずれも道央道を北上し国道38号を利用するルートでした。
新千歳空港からは長沼町経由の下道ルートで2時間半。あるいは道央道三笠IC経由で同じく2時間半。
苫小牧からは日高道で日高富川ICから237号をまっすぐ北上して3時間。
今回道東道が占冠(しむかっぷ)まで延びたことにより、特に千歳周辺から富良野を目指す場合、占冠経由ルートが優位になる可能性があります。富良野から占冠市街地まで約1時間。占冠-千歳東間が64.0㎞。千歳東ICに直結している337号バイパスは10㎞ほどですので、机上では三笠経由にくらべて30分早い2時間ちょうどで富良野に到着できることになります。
札幌市街から千歳東ICまでは40㎞ほどですので、富良野までは2時間ちょっとかかる計算になり、これまでの三笠経由と比べて変わらないか、遠回りになると思われます。苫小牧以南からの場合も、やはり日高道経由が時間的にも経済的にも優位でしょう。
今回の夕張-占冠間の開通により富良野方面への時間短縮が可能と思われるのは、恵庭や千歳周辺で、ニセコ・洞爺湖・支笏湖経由ルート、そして何より新千歳空港周辺からのレンタカーという場合、道東道占冠経由を考慮するに値すると思われます。
これまで道央道に偏っていた車の流れがうまく分散すれば、三笠IC-富良野市島ノ下の交通量も減るでしょう。また単なる往復ではなく周遊するルートの計画も立てやすくなります。この点では時間短縮のメリットのない札幌市民も、間接的には恩恵を受けることになるでしょう。
実際に走ってみないことにはリポートできませんので、今月中の帰省の折に走り比べて改めて報告したいと思います。
早いもので11月です。今は昨年取り壊した納屋を移築していて、とにかく雪の降るまでに屋根と壁を完成させねばと慌てて作業しているところです。「拾ってきた家」ならぬ「もらってきた納屋」。一部ゲストハウスも兼ねる予定ですが、内装は遅々として進まないでしょうから完成はいつになることやら。
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