10年の考察と11年の展望
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2010年も残りわずか、と1年を振り返ってみようと思っていましたが、あれよあれよという間に新年を迎えてしまいました。月日が経つのが加速度的に早く感じるようになったのは歳のせいでしょうか。あれもこれもと欲張りすぎてどれも中途半端になっていると、反省することしきりです。何はともあれ新年おめでとうございます。
昨年を振り返ってみますと、あまり好まない言葉ですが「異常気象」だったように思います。まず春先は遅い降雪と低温によってなかなか雪融けが進みませんでした。桜の開花やチューリップ、シバザクラの見頃は遅れ、気象庁の冷夏の予報にどうなることかと心配しましたが見事に外れ、5月以降はご存知のとおりの猛暑となりました。生育の遅れていたラベンダーはまったく平年並みの開花、見頃となりました。
暑さに加えて局地的な激しい降雨が何度かあり、特に上富良野町内で畑が流される被害が相次ぎました。一方で冠水被害も深刻で、ラベンダーが過湿により枯れた場所があったことはお伝えしたとおりです。
富良野の観光を取り巻く状況はというと、新しい施設が相次いでオープンした年でした。フラノマルシェとカンパーナ六花亭(いずれも富良野市)が新観光スポットとして定着した感があります。一方で富田さん(中富良野町)の隣接地に森の美術館と花畑牧場の売店がオープン。狙ったほどの集客、売り上げがあったのかはもちろん私は存じません。一民間企業ですのでとやかく口出すつもりはありませんが、前者は駐車スペースを半減し、後者は有料化したことで、渋滞の列が伸びる方向に作用したとすれば残念です。
風のガーデンは2シーズン目でしたが、まだまだ人気は健在のようです。ドラマのロケ地というより、純粋に花を楽しむために訪れる人が今後は増えていくでしょう。ここは北海道ガーデン街道の一つで、ツアーが組まれるなど話題となっていますが少し私見を。
上野さん(旭川)と帯広方面の庭園の思惑が一致したといえばそれまでですが、富良野を訪れる観光客をそれぞれの地区に誘引するためにあえて、富良野経由の「街道」と名づけた下心が見え隠れします。風のガーデンはいいように利用された(もっともここも上野さんですが)といえます。
ガーデンアイランド北海道が発行するガイドブックでは100箇所以上の北海道の花の見所が紹介されています。「街道」沿いの7箇所の庭園が北海道を代表するかのような表現は誤解を与えますし、入園料を徴収するのが前提で「お得なチケット」を発行するのも、入園無料があたりまえの富良野のラベンダー園の感覚からは違和感があります。
付け加えますが私自身六花の森(中札内村)以外はすべて、街道を名乗る前に訪れていて、それぞれ個性的、魅力的でかなり感化されました。富良野とは一線を画し十勝ガーデンとして独自の魅力作りに徹した方が長い目で見れば得策では、というのが私の見解です。
さて、2011年はどのような年になるのでしょうか。2年続けて猛暑というのは統計的には確立は低いと思いますがどうでしょうか。特にこれといって大きな話題は把握していませんが、高速道路の無料化の影響は気になります。今秋には道東道夕張-占冠IC間が開通予定で、来年以降富良野への車の流れが大きく変わる可能性はあります。
あとは個人的なこと。サイトのリニューアルが遅々として進みません。何とかオフシーズン中にこっそりと修正していきます。最近ナーセリーという言葉に出会いました。具体化できるようこちらもこっそり策動中です。本年もよろしくお付き合いの程を。
- 2011年2月7日 北の峰ラベンダー園看板の謎・中
- 2009年2月6日 ラベンダー園最新リポート(09/02/03)
- 2007年2月9日 この冬「ふらの・びえい人」になってみる?
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