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田舎暮らしの災害対応力

公開日: : その他

大震災から一月が経過しました。心の中の時計の針は今も止まったままです。安否のわからない方が今なお1万数千人、避難生活を続けている方が十数万人、福島原発の放射能漏れ、大規模な余震が続き、今夏の電力不足も深刻です。「天罰」などということは決して、断じてありませんが、現代日本の「豊かさ」がかくも脆く、崩れやすいものだったという現実をつきつけられて改めて、これからの生き方を見つめなおしています。

以下、富良野ともラベンダーとも関係なく自然災害に関し、まったく個人的な意見を書かせていただきます。自分の中でまとめきれていませんし、誤解を与える表現があるかもしれませんが差し引いて読んでいただければ幸いです。

私が田舎暮らしを志した理由はいくつかありますが、有事に対する災害対応が挙げられます。たまたま移住先が富良野であり、働いた先がラベンダー園だった縁で、このようなサイトを立ち上げるに至りましたが、私の暮らしの本質は農的な暮らし方にあります。まだまだ模索の段階ですが、どのような暮らしをし、どのような暮らしを目指しているか少し書かせていただきます。

ライフラインでまずは電気。当然ウチでも停電した場合途方に暮れることになりますが、電気の依存度は高くありません。これが流行りのオール電化となればすべての生活機能が失われます。北海道では特に暖房設備が重要ですが、一般的な石油ストーブも電気を使いますので停電したら使用不能となります。

我が家では数年前の原油価格高騰時に薪ストーブに切り替えました。薪の準備や火の維持、煙突のメンテナンスなど手間はかかりますが、その暖かさとともにいつでも暖をとれるという安心感があります。

冷蔵庫代わりには台所下の室(むろ)。雪室を作ってみたこともありますが夏が来る前に解けてしまいました。断熱をしっかりして氷室つくりに挑戦と思いつつ、この冬も手付かずでした。

次にガス。田舎ですので都市ガスは存在せず、普通の家同様プロパンガスを使用しています。コンロと給湯に使用し薪ストーブや石窯(手作り)で代用は可能です。昔使われていたであろうカマドが納屋にありますが、メンテナンスが必要で今のところ使用していません。

水道。ウチは自然流下の湧き水を引いています。電気を使わないためまったくのタダで、冬は凍らないよう出しっぱなしです。町の水道が入っていないのでセーフティネットの観点からは減点ですが、水が出なくなったら近くの湧水地に汲みにいけばいいだけです。トイレはいわゆるドッポン便所で水は使いません。夏はハエに悩まされますが五月蝿い(うるさい)だけですので、簡易水洗にするつもりもありません。

食料。お米はお隣りの農家さんから直接分けていただいています。自家製大豆の手前味噌。野菜類の自給率は80パーセント程度。魚介類と乳製品は0パーセント。お肉は基本的に食べません。キツネ対策は万全だった鶏は不覚にもイタチにやられてしまいました。今年も雛を導入予定です。

上富良野町には活火山十勝岳があり、噴火は遠くない将来に起こると考えられています。幸い東中地区は沢が違うため泥流の危険性はないとされていますが、風向きによっては火山灰や噴石が考えられ、孤立する状況もあり得ます。

お米は常時30kgはありますので、家族3人1ヶ月くらいはしのげるでしょう。被害が少ない前提ですが畑という生産手段がありますので、穀類や豆類、イモ類なども活用できると考えれば、飢える恐怖はやわらぎます。田舎暮らしは都会に比べて、圧倒的に災害に対してしなやかだといえます。

追記:この記事は4月11日に書きましたが原発の問題と混ぜこぜで読みにくかったため、原発問題と分けて書き直しました。次回のタイトル「反原発思想の田舎暮らし(仮)」。

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Comment

  1. さとう@管理人 より:

    ゆうさん、いつもコメントありがとうございます。
    昨夜から富良野は冬に逆戻りし、再び真っ白な雪景色となりました。明日は晴れるということですぐにまた地面が顔を出すでしょう。
    今回の震災は日本人一人一人に重い問いを投げかけています。3・11で日本が変わるでしょうし変わらなければなりません。
    毎日の暮らしを大切に生きながら、一人一人がこれまでの意識を少しずつ変えて、その成果が数年後に表れたら日本も大きく変わっていくのだろうと思います。

  2. ゆう より:

    こんにちは。
    こちら横浜では桜も終わり、余震は続くけど計画停電もなく表面的には平常な日々です。
    いつも勉強になる記事を発信していただき食い入るように拝見しています。
    日本は豊かさに慣れ更に贅沢な社会が訪れるのだろうと考えていました。でもやはり今までのシステムを捨てて新しい日本になってほしいと願っています。
    便利さの追求で失ってきたものを取り戻したい、毎日を懸命に生きたい、忙しい日々ですが朝起きて変わらない風景があるだけで感謝の毎日です。

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