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ラベンダーを蒸留する

公開日: : 蒸留する

富良野でのラベンダー栽培の目的は、ラベンダーを蒸留し、エッセンシャルオイルを抽出することにありました。やはり蒸留に挑戦しなくては「ふらのラベンダー研究会」の名が廃ります。
アロマテラピーに関する本を読んだり、富田さんに通ったりしながら、蒸留について勉強してきて、その原理をなんとか理解することができました。

エッセンシャルオイルの抽出方法としてもっとも代表的なのが蒸留法です。原始的なのが「直接蒸留法」。釜に水とラベンダーを放り込みグツグツやるのだそうです。ただしラベンダーに直接火が当たるため焦げ臭かったりするようです。
現在の主流は「高圧水蒸気蒸留法」。ボイラーで熱した水蒸気が高圧のままラベンダーの入っている釜に送られます。富田さんはこの方法で蒸留を行っているようです。
私が選択したのが「水蒸気蒸留法」。やかんで熱した水蒸気を鍋に送りますが、圧力はほとんどかかっていません。家庭レベルではこれが限度でしょう。

そうと決まれば納屋に行って使えそうなものを取り出してきました。
やかんと鍋とゴミ箱
これらをいかにくっつけるかで、ちょっと悩みました。


こんなので蒸留できるのか
やかんと鍋、鍋とゴミ箱をホースでつなぎます。ゴミ箱(冷却装置)の中をホースが渦を巻いています。

鍋におかむらさきを詰め込む
遅咲きのおかむらさきはもっとも香りがよいとされています。葉や茎からもオイルは抽出できますが、ここでは贅沢に満開の花の部分を詰め込みました。

こんな感じで熱する
原理を説明すると、お湯を入れたやかんを熱し、水蒸気を鍋に送る。
鍋の中を水蒸気がラベンダーを通り、もう一方のホースからオイルの混じった水蒸気としてゴミ箱に送られる。

出、出てきた!
ゴミ箱の中には水が入れられ、ホース内の水蒸気を冷やして液体にする。先端から出てきたがオイルと蒸留水には分離できていない。

おかむらさきは変色
蒸されて抜け殻のようになった遅咲きラベンダー。

今回の蒸留装置は初めての試作品。「なべやかん1号」と命名。
失敗した点。
やかんに水を入れすぎたため、ホースが水の中になってしまい、水蒸気が送られなかった。
ラベンダーを詰めた際、鍋とふたの間に隙間ができてしまい蒸気が漏れた。
ゴミ箱の中のホースが上下にずれたため、スムーズに滴り落ちなかった。
最初なのでゴミが混じってしまい、オイルとの分離ができなかった。

反省点はいくつかありましたがこんなヘッポコ装置で「採れた」という感動の方が大きい。大いなる可能性を感じた研究でした。

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