各市町の見頃指数に関する考察

今の開花状態を知る手段として、各市町の提供するラベンダー開花情報がありますが、必ずしも正しい情報が伝えられていないのではないかという思いから、この問題点を指摘します。

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見頃指数の定義の問題点

 見頃指数の定義に対し、私の見解を述べます。

見頃
指数
状 態 説  明 私の見解
1 初期です 茎や花穂は綿毛につつまれ、微笑んでいるように見えます。成長が旺盛な時期だけに花畑はやさしい香りでいっぱいです。 この時点ではまだ一面緑色。見頃指数は0です。
3 開花前です 花穂全体が紫色に変化しはじめました。開花まであと少し・・・。花畑全体は赤紫色になり、ラベンダー特有の香りが漂いはじめます。 変化しはじめた段階では指数1。赤紫というより青紫。
5 開花はじめです つぼみの先から紫色の花が数輪咲きはじめました。開花です。このころから、ラベンダーの見頃となります。桜に例えると3分咲き。天候に左右されますが、最盛まで10 日間位かかります。 開花が始まる頃はすでに早咲きはピークで指数10。遅咲きなら3くらい。
7 開花中です 花穂の半分ほどが花開きました。紫色がますます深い色合いを見せています。さわやかな香りが花畑いっぱいに広がっています。ポプリやドライフラワーをつくるときは、早めに刈り取り、日陰にさかさにしてください。 早咲きは10のまま。遅咲きなら7でいいでしょう。ドライにするのはこの時点ではなく開花直前。
10 最盛期です 花畑は濃い紫色に染まり、あたり一面、じゅうたんを敷きつめたような美しさをかもしだしています。花人は魅惑の香りにつつまれ、時間を忘れ、ラベンダーと会話を楽しんでいるようです。最盛期は例年、7月20日頃から8月上旬までとなりますが、気象条件によって前後にずれこむことがあります。 満開の状態が指数10ではない。表現の仕方にもツッコミを入れたくなります。

2度ある見頃のピーク

富良野のラベンダーを代表する品種は濃紫3号(早咲き)とおかむらさき(遅咲き)の2つであり、見頃の時期が違うため、混同して見頃を表現することに無理があります。

この指数の定義は遅咲きを基準に表現してあるようで、開花直前にもっとも色が濃くなる早咲きにはまったく当てはまりません。

○分咲きと表現しない理由

ラベンダーの見頃の状態を表すのに桜のように○分咲きという表現がふさわしくないのは、開花する前のつぼみ(正確には萼)の状態でも十分観賞に耐えられるからであり、開花の進行具合と見頃時期が一致しないからです。

また桜は枯れ始めた花びらが散るために、樹上にはきれいな花びらが残るのに対し、ラベンダーは早く咲き終わった花びらが落ちずに残って茶色に変色するため、満開の状態では黒く薄汚れた感じになり、満開=一番の見頃とはなりません。

ですから見頃指数という表現を用いるのはいいのですが、定義の内容が開花の進行具合に沿ったものとなってしまっていて、見頃指数と表現する意味がなくなっています。

見頃指数10の後がない

見頃指数の定義が10で終わってしまっているため、雨に当たって真っ黒になり、とても見頃とはいえない状態のときでも10のまま放置し、さすがに誰の目からも明らかに見頃とはいえなくなったときに突然、シーズン終了が告げられます。

徐々に最盛期に近づくのと同様、見頃のピークを過ぎたら徐々に数字を下げていくことも必要です。

各市町で異なる見解

見頃指数を発表しているのが

ですが、それぞれの市町の担当者が、それぞれの主観で指数を決めているため、まったく同じ開花具合でも、一方では指数が10で一方では3ということもあります。ちなみに上富良野町と富良野市が開花情況、中富良野町が開花情報、南富良野町は開花状況と呼び方にも統一性がないことも指摘しておきます。

更新頻度とタイムラグ

富良野を訪れる際の情報収集手段のひとつとして、見頃指数は活用されるべきですが、そこで得られるのは平均すれば数日前の情報であり、リアルタイムの情報提供とはいいにくいでしょう。

見頃情報の見直しの提案

見頃指数の情報提供は富良野旅行を計画している人にとって、かなり重要な指針となっています。中途半端な情報提供は誤解や混乱を招くだけです。

作成公開日:2005年4月1日 / 

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